ボナヴィータ / ロザート [2018] Bonavita / Rosato

生産者情報

シチリアでありながら、その毛色は全く異なる独自性を持ったファーロ。シチリア最北東に位置し、2 つの海流が混ざることで常に風が吹き続ける。そして北向きの斜面ではシチリアで は失われがちな「酸」を保ったネレッロマスカレーゼを生み出す。実はシチリア最古の DOCとして、そのポテンシャルを知られた希少な土地。しかし現在は 10 軒に満たないワイナリー しかなく、さらにその中でも最小であり最高の造り手である「Bonavita ボナヴィータ」。若きジョバンニが僅か 1ha の畑よりスタートしたワイナリー。

商品紹介

当主のジョバンニは、その若さとバイタリティだけでなく、このファーロ文化・伝統を心の底から重んじる頑固者、、(笑)。彼の優しくも強い意志とこだわりに、エヴィーノとしては長年苦労させられております、、汗。そんなジョバンニとともに長年畑に立ち、彼以上に働いていた父。畑仕事を愛し、真剣に、そして誰よりも息 子を愛している父、、。親子でありながら僕には、まるで「年の離れた兄弟」のように見えました。そのお父さんがこの年に亡くなりました、、。それから、彼の落ち 込みは想像を絶するものでした。しかし、その悲しみから立ち上がり、に自分の足で進み始めたジョバンニ。 今回のロザートにはそんな「彼の決意」が秘められた特別なヴィンテージ。兄が心を込めて描いてくれた「父の肖像画」をエチケットとした特別なロザート。誠実 で寡黙、芯が強いけど本当はどこまでも優しい父、、。まさに彼をそのまま感じるかのような、じっくりと楽しめる味わい深いロザート、、むしろロザートという言葉で は片付かない重厚なワインです。 ジョバンニ曰く、色の濃淡はまったく気にしておらず、果皮と触れて醗酵がスタートし、果皮の味わいやエキスを受け継いだワインが、ボナヴィータの考えるロザート、という事なんで す。当然ですが色調も強くタンニンもあり、「軽くてスムーズ」というよりは「厚みと骨格」を持ったロゼ。さらにはシチリアを代表するブドウ、ネレッロ マスカレーゼの資質も重なり、早飲みと いうより熟成によって本来の魅力が垣間見えるワイン。こちらもリリースから遅れること2 年、詰まった果実、タンニンに徐々に熟成香を感じる、バランスを感じる状態になりました！

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＊写真は現行ヴィンテージ（生産年）と異なる場合がございます。