生産者情報
異常気象による猛烈な暑さに襲われた2019年のフランス。連日40℃を超え、南仏地域では43℃も珍しくありませんでした。連日降り注ぐ熱波により土地は非常に乾燥をし、畑はまるでアフリカの大地の様にヒビ割れが一面に現れていました。
そんな状況下でも会ってくれたジェロームは「昨年(2018年)12月からまともに雨が降っていない。過去最高に乾燥しているよ。」と半ば諦めた表情で語ってくれました。
この様な異常気象が毎年のように起こる中で、クオリティの高いワインを造り出している生産者には感謝しかありません。ここ数年、更に新たなチャレンジを開始した彼は、実験的に新セパージュにも挑戦しています。そこには南仏以外のセパージュもあり、中にはロワールで造られる酸の強い某品種も。(多分、来年リリースしてくれるかも)彼の着実に、そして歩みを止めない姿勢には頭が下がる思いです。
今回ご案内させて戴くのは、近年では(結果的に)最も安定した気候だったと言える2017VT。ワインに落ち着きを与え、味わいが本来のポテンシャルに戻るまで弊社倉庫で熟成させたキュヴェをご案内させて頂きます。2018年以降は異常気象のため、ただでさえ少ない生産量が更に激減してしまうという困難に見舞われているジェローム ジュレ。そんな状況下でも、変わらないスタイルで極上のワインを産み出している彼らを想いながら楽しんで頂ければと思います。
商品紹介
しっかりした濃い赤紫の色調。抜栓直後は一瞬、カベルネフラン?と想わせるカシスや杉、ハーブのニュアンスが立ち昇りますが、徐々にブラックベリーやエピスの香りが膨らんで複雑さが出てきます。
味わいには、カシスやブラックベリーを煮詰めたような南仏らしい果実感が前面に出て来ますが、その背後にある黒胡椒やクローヴの様なスパイシーでオリエンタルなニュアンスが、より複雑さを感じさせます。タンニンは南仏ワインと思えないほど非常に丸く感じられ、果実、タンニン、酸、ミネラルといった全体の構成要素がバランスよくまとまっている事を強く感じられます。
2日目以降は1日目に感じた香り、味わいが落ち着き、全体が丸みを感じられるようになる上に、ヨーグルトの上澄みの様な乳酸っぽいミルキーなニュアンスが加わります。果実感は若干落ちますが、タンニンは更に緻密で丸みのある様になり、ドシッとした重心の低い構成のワインになります。不安定さは全くなく、安心して飲み進めて頂けます。
容量
|
750ml
|
タイプ
|
赤 |
度数 |
%
|
地域
|
フランス / コート デュ ローヌ
|
生産者 |
ジェローム ジュレ
|
ブドウ品種
|
メルロー、シラー |
その他 |
|
*ギフトラッピングご希望の方は、こちらよりボトルサイズにあったものをカートにお入れください。