リストランテ・パラディーゾ

リストランテ・パラディーゾ

「リストランテ・パラディーゾ」(オノ・ナツメ著)を読んだ。従業員全員が老紳士というローマの小さなリストランテを舞台に、従業員や客たちが織り成す群像劇を描いた作品です。番外編ともいうべき『GENTE〜リストランテの人々〜』もあります。また2009年4月から6月までテレビアニメが放送された。(Wikipedia)

川越角屋酒店には古本を扱うコーナーがあります。本は長野県上田市にある「バリューブックス」という会社から仕入れています。(バリューブックスについてはまたいつか書きたいと思います。)

で、うちの棚に並んでたオノ・ナツメの他の本を見て、仲良しのお客さんがおススメしてくれたのがこの「リストランテ・パラディーゾ」です。

1巻+番外編3巻なのであっという間に読んでしまいました。なんというか、映画みたいな漫画でした。ローマの一角が背景に浮かんできて、それぞれのシーンが映像として切り取る事ができるような美しい漫画です。

派手な物語は進行しないし、大げさなアクションやストーリーがあるわけではないけど、リストランテ・パラディーゾ周りに集まる人の日常、本当に日常を丁寧に描いている感じです。外伝も読んだのですが、一応主人公らしき女性はいるんだけど、その娘中心の話だけではなく、登場人物の様々な人生が描かれています。リストランテ・パラディーゾ周りの人達はみんな優しくて、ちょっとおせっかいで、周りの人を気遣いつつも、楽しく人生を謳歌している。

レストランが舞台となる話なので、料理はもちろん、ワインも出てくるし、なんとなくそんなところも親近感があります。読んでいて読後感の良い、清々しい漫画でした。

さてさて、本を貸してくれたお客さんとは、ふじみ野のPizzeria26の米井シェフでした。なるほどなるほど。そういえばなんとなくパラディーゾと26に共通点があるような。居心地の良さかな。

米井さんありがとうございましたー!