日本酒試飲会
日本酒の試飲会に参加してきました。種類は100種以上かな。基本的にはどのお酒も美味しいんだけど、その中で自分が特に美味しいと感じたものだったり、店の品揃えなどのバランスも考えて発注をいれます。
日本酒もいろんな種類があります。例えば華やかな香りで単独で楽しめるタイプのお酒、またはお酒自体は主張が強くないんだけど、食中酒として食事に寄り添うタイプのお酒などです。
これは香り系でオススメしようかな、とかこれは食中酒としていこうかな、とか他のお酒とのバランスどうだったかな、とか、地域が被ってないかな、とかそんな事を考えながら試飲しています。僕自身も時と場合によって、どんなお酒が飲みたいか変わってきますので、お店の品揃えとしては偏らずに様々なタイプのお酒を取り揃える必要があります。
でも本当に今はどのお酒も美味しいんです。では『美味しい』だけが選ぶ基準じゃなくなると、何を基準に選べばいいのか。そうするとそのお酒がもっているストーリーが大切になってきます。そのお酒の背景を知るには蔵元さんのお話を聞くことが重要になってきます。
ここを掘り下げると様々あります。なぜこの酒米を使用しているのか、なぜこの醸し方をしているのか、地元産にこだわっているのか、逆に全国の美味しい酒米を使用するのか、などなど、このあたりの話は蔵元さんの根本的な部分なので、直接話を聞かないと出てきません。
先日の試飲会では蔵元さんも何人かいらっしゃっていましたので、気になったお酒はいくつかお話を聞くことができました。そのようなお話を聞いて飲み手にお伝えするのが酒屋の仕事だと思っています。美味しいお酒を買うだけならネットでもスーパーでもどこでもできます。わざわざ川越角屋酒店に足を運んでいただいたお客様には、一言でもそんなお話を伝えられたらな、と思っています。
でもまだまだ修行が足りないですね。今年はもっともっと各地に足を運んで、色んなお話を聞いていきたいな。