楽天に出店していました

楽天に出店していました
楽天を以前やっていました。その時は楽天というショッピングモールに出店さえすれば、その中で商品検索してもらえて、うちの商品にたどり着いていただけるだろうと思ってました。もちろん実際はそんなことなくて、検索上位になるためには、毎月少なくない広告費を払わないとダメで。たとえ上位に表示されたとしても、そこから先は価格競争が待っています。利益は少なくても沢山販売することで成り立つビジネスモデルだと感じました。

川越角屋酒店の商品を見た時、その薄利多売のビジネスモデルとはかなりズレを感じました。実店舗で目指していたのは、少数生産の商品を丁寧に紹介するというスタイルでした。

今振り返ってみると、なんで楽天に参入したんだろうと、当時の自分の判断ミスを反省します。ぼくが酒屋を継いだ3年前は、川越角屋酒店には通販の販売免許がなかったんです。なんで免許申請すらしていないのかと戸惑い、早く結果を出したいという焦りがありました。

自社サイトを立ち上げる事も考えましたが、時間がないと思いました。楽天の説明会に参加したら、目の前の道が開けたような気がしました。楽天という安心感、登録会員の多さ、決済システムなど。これらを一から立ち上げるのと、楽天ショッピングモールに参加するのとでは雲泥の差でした。自社サイトを立ち上げ、会員登録をしてもらい、買い物をしてもらうのは大海原で一隻の船を見つけてもらうようなものだとも言われました。

そして楽天に出店することになりました。いきなりサイト製作でつまづきました。誰でも簡単に作れると言われたサイト製作は、それなりのITリテラシーがないと作れないと感じました。通常業務にプラスして、慣れないサイト製作です。サイトが脆弱ではお客さんに安心感を与えられず、もちろん売上なんかあるわけがありません。

その間も月間使用料の支払いは発生し、刻々と時間だけが過ぎていきます。途中でギブアップ、楽天から紹介された製作会社にサイト製作の手助けを依頼します。当然費用は発生します。

サイト製作の手間、毎月の各種キャンペーンへの参加、その度のサイト修正の手間、広告出稿の営業、一向に上向かない売上…、楽天に振り回されて疲弊しました。そして2年で撤退。もう1年早くても良かったかもしれません。

これは川越角屋酒店と楽天の相性が合わなかっただけの話です。ぼくのITリテラシーがもう少し高ければ全然違った結果になったかもしれません。楽天のシステムを上手に使って売上をあげているところもあります。商品の相性が良いお店もあるでしょう。それにやっぱり巨大な会員登録数は魅力です。

これから立ち上げる川越角屋酒店のショッピングサイトはゼロからのスタートです。これまで時間も費用も相当ロスしてしまい、大きな痛手を受けました。自社サイトでは、丁寧にお店のこと、商品のことを発信していきながら、少しずつお店のファンを増やしていきたいな、と思います。

結局は自分自身で痛みを経験してみないと分からないんですね。焦っても良い事ない。今できる事を丁寧に。

というわけで、サイトオープンが少し遅れてる壮大な言い訳でした。ここまで長々と読んでいただいた方(います?)、ありがとうございました!商品登録に思いの外時間がかかっていてます。オープンまでもう少しだけお待ち下さいー!桜、きれいですよ。