第32回試飲会レポート 2023.02.17
ラファエル・レイボア / カルマ・ブラン [2021] Rafaël Raybois / Karma Blanc
クリアで綺麗なワイン。派手な香りじゃなく抑制の効いた香りに、塩気も感じるミネラルに控えめながらもきちんと酸は残っています。また充実したふくよかな果実味に、熟した果実由来と思われる甘みのような感じもあります。
プロレゴ-ギエム・ソリニャック / プロレゴメーヌ [2021] PROLEG-Guilhem Soulignac / Prolégomènes
開けたてはやや還元気味で香りも控えめ。ほんのり樽香も感じます。時間の経過と共に徐々に果実味も開いてきます。
ドゥ・メナ / ブルイィ・ブラン [2021] De Mena / BRUIT BLANC
薄ピンクのかわいらしい色合い。黒ブドウで作る白ワインという事になっているが、薄いロゼワインという感じです。ピリリとガスが残っていて、フレッシュな飲み心地です。さくらんぼのような小さな赤い果実味のかわいらしい甘酸っぱさがいい感じです。黒ブドウ由来と思われるふくよかな果実味もあります。
ドメーヌ・スローズ / オランジェット[2020] Domaine Sulauze / Orangettes
オレンジの皮のようなほんのりビターな感じがあります。ほんのりと樽感がありますが、強すぎる感じはなくむしろちょうどいい感じ。またやや軽くて飲みやすさがあり、軽いのに複雑味、また旨味もしっかりと感じます。コクと苦味が強いタイプではなく親しみやすい味わいです。
レ・ジャルダン・アン・シャンタン / ラニヨット[2021] LES JARDINS EN-CHANTANTS / RANYOOT
還元。薄旨で優しいピノノワール。すもも的な優しい酸味に旨味エキスたっぷりです。還元が強いのでデキャンタージュをするか、ゆっくり時間をかけて飲んでほしいワインです。ただ還元の後ろ側には旨味のあるエキスがしっかりとあります。
ラ・ヴォルタ / マラマ [2020] Lavoluta / Mrama
甘やかな果実の充実感があります。(甘口ではないです)軽めで非常に飲み心地が良く、スルスルと杯が進んでしまいそうになります。やや揮発酸があるのと、果実味とのバランスがちょうど良く好きな人が多そうなワインです。
マタン・カルム / マーノ・ア・マーノ[2021]Matin Calm / Mano A Mano
独特のマタン・カルム臭。口当たりが良く飲みやすいですが、複雑味のある味わい。南仏のボリューミーなワインではなく、きちんと酸味が残っているので飲みやすいです。黒い果実感のある奥行きのある深みのある味わい、控えめですがタンニンもしっかりあります。
ラ・ヴォルタ / ボレアル [2018] Lavoluta / boreal
シェリーのような奥行きと深みのある果実味に、醸造由来と思われる酸化的なニュアンスが加わり、とても複雑味のある味わいです。元々の果実の力強さが熟成により柔らかくなり、また甘さも十分に感じます。デザートワインとしても美味しい仕上がりですが、カレーとかスパイシーな料理と合わせても面白そうです。生産本数600本の希少なワイン。