第34回試飲会レポート2023.3.17

第34回試飲会レポート2023.3.17

今回は「ル・ケ・ア・レザン」のワインにフォーカス!ビオディナミで栽培される7ヘクタールの自社畑とフランス各地にある7人のビオ栽培を行う生産者 (ボジョレー、コート デュ ローヌ、ラングドック、ルーション) からブドウを購入し、テロワールを最大限に表現したワイン造りを行うため、ビオディナミ栽培である事、手摘みで収穫される事、天然酵母で発酵させる事、サンスフルである事を重要視してワイン造りを行っています 

 

ル・ケ・ア・レザン / ウマミ [2021] Le Quai a Raisins / Umami

香りは華やか。スッキリとドライですが、柑橘系の果肉をほおばっているような充実した果実味があります。フレッシュで爽快、スイスイすすむ飲み心地です。



ル・ケ・ア・レザン / メリディオナル [2021] Le Quai a Raisins / Meridional

最初はフレッシュな果実味が印象的ですが、それだけでなく後ろを支える力強さ、樽のニュアンスも感じます。だんだんとまろやかでコクのある印象に変わっていき、アフターはやや塩気のあるミネラルな感じもあります。全体的に割とカチッとした印象のワインで、軽めの料理にも重めの料理にもバランスよく合わせられそう。

 

ル・ケ・ア・レザン / アンブラン [2019] Le Quai a Raisins / Embruns

ごく僅かに揮発酸の感じがあります。すぐにハチミツや樽由来のまろやかなコクのある味わいが現れ、とてもバランスがよく感じます。濃厚で熟れた果実味で、やや酸化的な雰囲気がより一層複雑味を与えます。

 

ル・ケ・ア・レザン / メンヒル [2021] Le Quai a Raisins / Menhir

開けたてはやや還元。フランボワーズなどの赤い果実の雰囲気のクリアでピュアな味わい。不安定さとは無縁のキレイな造りで、心地よい酸味とミネラル感、また程よい酸味とアフターを引き締めるタンニンもあり、安心して楽しめる赤ワインです。

 

ル・ケ・ア・レザン / ヴェルヴェデーレ [2020] Le Quai a Raisins / Belvedere

濃いめの香りですが液体はスルスルと滑らかです。飲み口は軽やかかつ滑らかで、すいすいと飲み進められますが、ブルーベリーやカシスのような黒果実の充実した深みとコクが加わります。濃いめのワインが好きな方にも試していただきたいワインです。

 

ブレッサン / ヴェルドゥッツォ・フリウラーノ [2018] Bressan / Verduzzo Friulano

流石のブレッサン!いわゆる“オレンジワイン”です。抑制の効いた香り、抽出しすぎていないタンニン、オリエンタルなスパイス感、果実味と味を構成する全ての要素が高次元でバランスが良く、開けたてから既に全快の美味しさです。おそらく日持ちも良さそうです。初日で飲み切ってしまうと思いますが、何日か後の経過観察も楽しそう。

 

フランチェスコ・ブレッツァ / フレイザ[2019]Francesco Brezza / Freisa

どこか控えめで可憐な果実味。優しく旨味がありますが、アフターのタンニンはしっかりとしています。軽すぎる赤ワインや、濃すぎる赤ワインが苦手な方にはちょうどいい感じなのかな。軽めだけど存在をしっかりと主張しているワインです。

  

コンティ / オリージニ [2020] Conti / Origini

ネッビオーロ(スパンナ)主体ですが、他に何種類かのブドウがブレンドされています。ネッビオーロらしい、上品で可憐な雰囲気は残しつつも心地よい酸味や複雑味、しなやかなタンニンがありとてもバランスの良い味わいです。