サングイネート / Sanguineto 2023.6.10

サングイネート / Sanguineto 2023.6.10

醸造所が狭いので、上部のスペースを有効活用するため楕円形の樽を使用している。

22年のロゼワインをタンクから飲ませてもらう。22年はとても暑い年だった。周りの生産者は早い段階で収穫を終えていたが、サングイネートは周りに遅れ10月に収穫したという。これは葡萄がきちんと成熟するのを待ったため。結果、アルコール度数の高いワインが出来上がるが、そんなことはどうでも良く、それが自然であり、この暑かった2022年VTの特徴であるということ。熟した葡萄を収穫するという、当たり前の伝統に沿って作っている。

ビアンコ(白)はもともと自家消費用として飲んでいたが、美味しいからボトリングして欲しいと、ヴィナイオータの太田さんの依頼でボトリングするようになった。除梗後軽く潰されセメントかステンレスタンクにて、35日間ほどのマセレーションとアルコール醗酵の後、熟成を行っている。

ボトリング前のサングイネート・ビアンコ2022をタンクから飲ませてもらう。SO2添加前の状態で飲んだのだが、飲み口がスムーズで何の引っかかりもなく本当に美味しかった!

ビアンコについては、太田さんの要望でボトリングされたという経緯があるので、2022年VTがSO2無添加でリリースされるかどうか、楽しみに待つこととします。

元来ぶどう農家は小作人として働いてきた歴史がある。自分たちの飲むワインを作るために、当主の目を盗んで小さいダミジャーナでマセラシオンせずにダイレクトプレスで仕込んでた歴史がある、という話は面白かった。(現在は白は35日間ほどのマセラシオンをしているようです。)

Rosso di Montepulciano (ロッソ ディ モンテプルチャーノ)はノービレとしては完成度が足りないものをデクラセしてロッソとしてリリースしてる。

ドーラさんは豪快で愛情溢れる優しい人でした。食事も自分で仕留めたジビエを出してくれて(なんと肉が3種類!)美味しくいただきました。また一般には販売されていないヴィンサントも飲ませてもらいました。