ダニエーレ・ピッチニン(ムーニ) / エポケー[2021]Daniele Piccinin (Muni)/ Epoche'
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生産者情報
もともと共同経営者の1人として、レストランのソムリエをやっていたのですが、2003年にアンジョリーノをはじめとする造り手たちのワインと出会い、それまでのワイン観を大きく覆されます。
比較的近所だということもあり、アンジョリーノと仲良くなり、とある日、畑やセラーでの仕事を手伝わせてくれないかとアンジョリーノにお願いをします。
ソムリエ君がちょっとワイン造りを知ったつもりになりたいんだろうと高をくくったアンジョリーノが安請け合いすると、ダニエーレはレストランが休みの日は毎回、そして朝6時にはアンジョリーノ家に現れ、終日畑仕事からセラー仕事までを手伝っていったそうです(僕の記憶が確かならば、彼らが親しくなったのは2003年冬頃だったと)。
そして2006年、レストランの権利を売却、自らワインを造る決心をします。
ここからが凄いのですが、ダニエーレ、何のアドヴァイスもアンジョリーノに請わずに事を決めてしまいます。師匠の本拠地、ガンベッラーラでやるという選択肢もあったはずですが、そうせずに自分の生まれ故郷(と言っても大して遠くないですけど)、サン ジョヴァンニ イラリオーネを選びます。
なぜか?自分の生まれ育った場所の土着品種の復興を願ってです!
1000年以上前からこのあたりで栽培されていたことが確認されているドゥレッラという白ブドウがあるのですが、残念なことに、年々栽培する人が減っています。このドゥレッラ、もともとはRabiosa(ラビオーザ、過激な、の意)と呼ばれていたそうで、名前通り、鋭い酸、強いタンニンが特徴の品種になります。ただでさえマイナーな上に、酸が恐ろしく強いこともあって、シャルドネなどの国際的な品種か、ガルガーネガのような土着でもメジャーな品種に植え替える人がほとんどで、未だに栽培している人の大半は、その酸を利用してスプマンテを生産していたりします。
本当に完熟したドゥレッラならば、絶対に偉大な白(スティル)を造れると信じて、ムーニにある家の近くを開墾してドゥレッラを植え、ムーニよりもさらに標高の高い(海抜500m)場所には、土壌、標高の高さ、気候などが合っていると考え、ピノ ネーロを植えます。
当然植えたばかりの畑からはブドウは生りませんので、1.6ヘクタールの樹齢約20年のシャルドネ、ドゥレッラ、カベルネ、メルローが植わる畑を別に借りまして、この畑から獲れるブドウで、ビアンコ&ロッソ デイ ムーニを造っています。
2009ヴィンテージまでは、アンジョリーノのセラーで醸造、ボトリングを行っていましたが、2010年ムーニにセラーが完成しました。
自分のセラーを、急いで完成させて、アンジョリーノの元を離れたかった理由をこんな風に話していました。
「当たり前だけど、畑から近いからこっちの方が何かと便利だしね。アンジョリーノのセラーだと、やっぱり彼に甘えちゃうし、それはそれで居心地は良かったんだけどね。アンジョリーノからは本当に色々教わったけど、いくつかのことに関しては、俺は俺ですでにアイデアもあるし、それを試してみたいし・・・。自分のセラーで、すべて自分で決めて、すべて自分で責任取れるようなったことが何よりも嬉しいよ。いろいろ間違いを起こすことがあるかもしれないけど、その覚悟もできているし、それが絶対に今後の糧になると思ってるし。」
商品紹介
鋭い酸が特徴のドゥレッラで造るスプマンテ。標高の低い、収穫時期が若干早い区画の中で、熟度的に最も手前のブドウをこのワインに使い、それよりも熟度の高いものをムーニに、そして選りすぐりのものをモンテマーグロに使用する。
ステンレスタンクで半年間の醗酵&熟成。同年のドゥレッラの一部を陰干しし、干しブドウのモストをタンクで熟成させていたドゥレッラにブレンドしボトリング。2年間シュールリーの状態として、瓶内二次醗酵を促す。
容量 | 750ml |
タイプ | 白発泡 |
度数 | 12.5% |
地域
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ヴェネト |
生産者
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ダニエーレ・ピッチニン |
ブドウ品種
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ドゥレッラ |
その他 |
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