ニコリーニ / エウジェーニオ(L.E01.2022)[2021]Nicolini / Eugenio
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生産者情報
ニコリーニは、トリエステの東のムッジャというイタリアの一番端っこ、スロヴェニアとの国境の港町にある家族経営のワイナリーです。当主のジョルジョ、奥さんのロッサーナ、息子エウジェーニオとジョルジョのお父さんの4人で、ヴォドピーヴェッツ同様にカルソの石灰岩質の畑で恐ろしく凝縮したワインを生産しています。
ムッジャはもともとオーストリア領だったこともあり、自家製のハムやチーズをつまんでもらいながらワインを提供する、オスミツァと呼ばれる農家居酒屋(?)が近年まで地域の伝統として残っていた場所で、ニコリーニ自身も数年前までオスミツァを経営し、豚を飼い、ハムやサラミを自ら仕込み、それらを供し、そして生産するワインの大半をオスミツァで消費していました。その為ごく少量しかボトリングせず、ボトリングされたワインの大半をヴィナイオータにロマーノ レーヴィを分けてくれているオッターヴィオ氏が買い取っていたために、同じフリウリのうちの造り手たちでさえその存在を知りませんでした。今現在はオスミツァを閉め、全てのワインをボトリングし販売しており、年間生産量は5000本ほど。加えて、蒸留する免許も持っており、小型の直火式蒸留機で自らのヴィナッチャを使用してグラッパも生産しています。
伝統を重んじ、今や全くと言って良いほど栽培されることがなくなった品種、モスカート ジャッロ イストリアーノ、ボルゴーニャ ネーラ、ピッコラ ネーラを自らの畑でセレクションマッサルを行い、それらの品種を絶やさないように株分けも行っており、畑では化学的な農薬に頼らず、ワイナリーで必要最小限の酸化防止剤を使う以外は極めてナチュラルな醸造を心掛けています。
商品紹介
モスカート ジャッロ イストリアーノ(イストリアの黄色いモスカート)から造られるエウジェーニオ。ギリシャが原産のモスカートで陸伝いでイストリアに伝わったと考えられる。イストリアは現在クロアチアとなった旧ユーゴスラビアの地名で、イタリア領であった時代もある。原産地呼称のリストから外れていて苗木屋にも扱いがないので、自分たちで株分けしたものを年々増やしている。
収穫後、除梗後木製の開放醗酵槽に入れ、48~60時間のマセレーションとアルコール醗酵、大樽で8ヶ月醗酵の続きと熟成を行い、ノンフィルターでボトリング。瓶内で1年間ほど熟成させてリリース。二酸化硫黄は移し替えのタイミングで極少量のみ添加。
容量 |
750ml |
タイプ | 白マセラシオン(オレンジワイン) |
度数 | 15% |
地域 |
イタリア / フリウリ |
生産者 | ニコリーニ |
ブドウ品種 |
モスカート ジャッロ イストリアーノ |
その他 |
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