ドメーヌ・ド・ソネット / ロゼ ペティアン グロ ピフ[2022] / Domaine de Sonnette / Rose Petillant Gros Pif
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生産者情報
オランダ、ベルギー、イギリス、モンルイでソムリエとして働いてきたオランダ出身のリザン ヌ・ヴァン・ソンと、トゥール出身でアランデュカス・グループのレストランでシェフを務めてき たベンジャミン・セレールの二人で始めたプロジェクトです。
出会いは2019年2月開催のDive Bouteille。すでにお付き合いがあるロワールの生 産者はありがたい事に昔から相当数いらっしゃるので、ロワールブースエリアはいつもな じみの生産者への挨拶と試飲で終わっておりましたが、この年は知り合いの生産者か ら「ここはいいぞ!彼女はすごくパワフルだから!」と強引に連れていかれその可能性に 惚れてしまったのでした。
初訪問は2020年の1月下旬です。 リザンヌがワイン造りを志し初めてロワールに来たのは2013年、トゥーレーヌのノエラ・ モランタンのところで働くためでした。今でも週に数回、手伝いに行っております。
その後、リザンヌはワイン造りを体系的に学ぶためにアンボワーズの醸造学校へ進 み、そこでベンジャミンと出会います。二人は意気投合。将来、ともにワインを造ろう と、卒業後、彼女はモンルイ・シュール・ロワールの生産者のもとで修業をつみ、ベン ジャミンはヴーヴレイの生産者のもとをいくつか回り修業を始めます。 “Sonser Vins”は二人の苗字を組み合わせて作った造語です。 修業を積みながらも二人は2016年からプロジェクトの準備を始め、非公式ながらもいくつかのキュヴェを仕込んでいきます。この時期、彼女はオラン ダ、ベルギー、ロワールを行ったり来たりしながら昼間は他の生産者の畑や醸造所で働き、夜はモンルイのワインバーで働いたりと忙しい修業時代を 乗り越えていき、2017年にようやくロワールに定住します。 アンボワーズとモンルイ・シュール・ロワールの中間あたりのヴーヴレイ側(ロワール川右岸)のノワゼという村にシェはあります。石灰でできた崖に通路や 階段が造られており、いくつもの小部屋や家ができており、その中の一つの奥行きある洞窟を借り、シェとして使用しております。
発足時からずっと畑を持つことができなかったため、2018年にロワールとアルザスの買いブドウを使って4つのキュヴェをつくります。これが初ヴィンテージ となります。 もちろん選ぶのはビオのブドウで、収穫から自分たちで行いました。自然酵母での発酵はもちろん、酸化防止剤の添加もごく少量もしくは無添加、 濾過や清澄はワインを見極めながら判断していきます。 初ヴィンテージ2018年の生産量は約15,000本。 リザンヌは自らの畑を持たないことを逆手に取り、1月・2月にワインの発酵が落ち着くと、南半球のオーストラリアに飛び出します。なんと南半球でも ワインを造っているのです。収穫から自ら畑に入りブドウを収穫、自らのキュヴェを仕込んでいます。すでに数ヴィンテージお世話になっている醸造所 は、あのヤウマの醸造所を間借りしております。ブドウは、ジェームズ・アースキンも自らのワインによく使うマクラーレンヴェールのフィオナ・ウッドのものを 使用しています。このキュヴェも非常に興味深いですが、これはオーストラリアのみの販売だそうです。 残念なことに、2019年の収穫後、ベンジャミンとはお互い別々の道を行くことにしたそうで、これを機にドメーヌ名を“Sonshine Vins”に改名します。
2020年の訪問時、迎えてくれたのはリザンヌ一人でした。しかし、彼女は寂しさを微塵も感じさせず、溌剌とした笑顔とテキパキとした動き、周到な 準備、完璧な段取りでタンクやボトルから試飲をさせてくれます。同時に、ワインや自らについても語ってくれました。疲れている僕らに手作りのデザー トも用意してくれる優しさと心配りは体に染みるのはもちろん心にグッとくるものがありました。そのエネルギーと優しさがあふれる姿から、トゥーレーヌにも 似たような女性がいたなぁと。。。
(2023年6月追記)
そして、リザンヌは新しいパートナーを得て彼と共に幸運にも2021年にサヴォワに畑とカーヴを購入することができました。畑は4haでシャルドネ、ガメイ、プールサール、ピノノワールが植わっております。前の畑の所有者は、除草剤は年に一度撒くほどでしたが畑は無農薬ではありませんでしたので、購入直後から畑を無農薬へ転換中です。
ドメーヌ名は、Domaine de Sonnette(ドメーヌ・ド・ソネット)。
初VTGにあたる2021年は、フランス全土で遅霜やミルデューの被害がひどかった年。購入当時の畑が荒れていたこともあり、彼女たちも残念ながら全体で400Lの収量しか得ることができず、ドメーヌ物の初VTGは全てのブドウを使いペティアン1種類を仕込みました。生産本数わずか1,700本程でした。そして気になるのは、これまで続けてきたアルザスとロワールの買いブドウでのネゴスものの今後ですが、もちろん継続いたします。2021VTGより醸造場所もサヴォワに移して仕込まれました。ネゴス物のワインの品質とキャラクターも毎年確実に輝いてきておりましたが(今回リリースするネゴス物にもよく表れています)、
その経験が今後は畑づくり、ブドウづくりから自分達の手で行うドメーヌ物にも生かされる事が期待されます。というより、皆が大好きな4品種の個性とサヴォワのテロワールを活かした、彼女らしいワインの出来上がりを確信しております。リザンヌと新しいパートナー、人気のサヴォワ地域に小さいながらも輝く新生産者の登場です。
商品紹介
サヴォワのドメーヌ・ド・ソネット、粘土石灰土壌で育つ4品種をプレス、グラスファイバータンクで発酵後、糖が残った状態でサンスフルで瓶詰めしました。細かくクリーミーな泡、明るいサーモンピンク色、摘みたてイチゴ、クランベリージャムやフローラルなバラ香、柔らかいクリーミーな泡ですが活力があり、摘みたてイチゴの酸味と果実味が風味よく、余韻もイチゴのニュアンスを感じます。
容量 | 750ml |
タイプ | ロゼ微泡 |
度数 | 12.5% |
地域
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フランス / サヴォワ
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生産者
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ドメーヌ・ド・ソネット |
ブドウ品種
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ガメイ、ピノノワール、プールサール、シャルドネ(手摘み/15~90年) |
その他 | 無濾過無清澄、SO2無添加 トータル:5mg/L未満 |
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