ドメーヌ・ル・ブリゾー / パタポン[2022]Domaine Le Briseau / Patapon Rouge
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生産者情報
ロワール地方は、トゥール市からナント市に向かうちょうどあいだの町シャトー・デュ・ロワールの手前を、東に 5 km ほど、川に沿った農道を通り過ぎると、ナタリー・ゴビシェールのドメーヌがあるマルソン村に着く。畑の 総面積は 9 ha で、ドメーヌのまわり半径 5 km 以内に複数点在し、大半が小高い丘の南向きの斜面に面している。 土壌は、表面が主に粘土質と顆粒状のシレックスに覆われ、その土壌の下の部分(0.5 m〜1.8 m)は石灰質、さ らにその下は Perrons または Pangee と呼ばれる大昔まだ地球の大陸がひとつだった時(パンゲア大陸)の原岩盤 が存在し、三層に折り重なっている。気候は穏やかで夏は暖かく、秋から冬春にかけてはロワール川(支流)と地 上の温暖差で朝夕はしばしば深い霧に覆われ、その霧がブドウの貴腐化などの環境条件に影響を与える。 また、ナナ・ヴァンのネゴスは、ラングドック地方のベジエ近郊北部の小さな村アスピランに醸造所があり、主に ワイン生産者エミール・レディアのブドウを買いワインを仕込んでいる。(エミール・レディアはロワールにも畑 があり、そこからも時々ブドウを買っている)。夏の乾燥が著しい地中海性気候とタラモンターニュという季節風 が、ブドウのカビや病気を防ぐ格好の条件をつくり出す。さらに、エミールの持つ畑は galets roules と呼ばれる 力強いワインを生み出す楕円形の石の区画と旧火山からくる繊細なワインを生み出す玄武岩の区画の 2 つのテロワ ールがあり、それぞれ全く異なるワインの個性を生み出す。
現オーナーである、ナタリー・ゴビシェールは 2001 年にジュネーブの試飲会でクリスチャン・ショサールに出会う前は、スイスで劇団の女優をしていた。その当時から一般消費者としてヴァン・ナチュールに興味があり、特に クリスチャンのワインがお気に入りだった。ジュネーブの試飲会でクリスチャンに猛烈にアタックされたナタリー は、そのままクリスチャンと一緒にジャニエールに居を構えることを決意する。2002 年にドメーヌ・ル・ブリゾ ーを立ち上げ、そして 2006 年にはナタリーの愛称をから取ったナナ(ヴァン・エ・カンパニー)というネゴシア ンも立ち上げる。当時ナタリーは主にドメーヌの書類関係とネゴシアンのワインの醸造に少しだけ携わっていた。 だが、2010 年に体調を崩したクリスチャンが末期ガンを患っていることを知って以降、畑から醸造までクリスチ ャンの行っていた仕事のほとんどをナタリーが代わりに行うことになった。そして、2 年間畑と醸造に取り組んで 仕事が慣れてきた頃、突然の不幸が訪れた。2012 年の 9 月、不慮の事故によりクリスチャンが亡くなった。クリ スチャンの亡き後ナタリーはそのままドメーヌを引き継いだ。
2015 年、元々友人だったワイン生産者エミール・レディアとネゴシアンの買いブドウを通じて懇意になり再婚を 果たす。それを機に、ネゴシアンの醸造所をラングドックのエミール・レディア宅に移し、ナナ・ヴァンはラング ドック、そしてドメーヌ・ル・ブリゾーはロワールで仕込むという 2 つの場所を常に行き来しながらドメーヌとネ ゴシアンを管理している。
現在、ナタリーは 9 ha のドメーヌの畑と醸造+ネゴスワインの醸造の 2 つを管理している。2015 年にロワールか らラングドックに引っ越して以来、生活居住はラングドックに移ったが、ワインの状態を確認するためにロワール のドメーヌには毎月 3 回以上出向いている。ドメーヌの畑は、現在常時管理する従業員 1 人と旧カーヴを借りてい るワイン生産者カップルが賃貸の代わりに畑仕事に従事していて、離れていても日々常に連絡を取り合いながらお 互いの意思疎通を図っている。彼女の所有するブドウ品種はシュナン、シャルドネ、ピノドニス、ガメイ、コー。 ネゴシアンはテレット、サンソー、クレレット、シュナンを夫のエミール・レディアから買っている。ワインのス タイルは、ドメーヌはクリスチャンの遺志を受け継ぎテロワールを重視したクリスチャンの味わい、そしてネゴシ アンはナタリー自身のキャラクターを目指している。
商品紹介
色合いは透明感のあるルビー色。グ ロゼイユ、クランベリー、赤いバラ、お 香の香り。ワインは滑らかかつエレガ ントでピュアな果実味に艶やかさがあ り、鉱物的なミネラルと上品なタンニン の収斂味がきれいに溶け込む!
収穫日は9月12日とブドウがかつてな いほど早熟だった!収量は、日照り や鹿、鳥などの害獣の被害があった にもかかわらず30hL/ha確保でき た!ル・ブリゾーを代表する赤!パタ ポンに描かれているのはクリスチャン の似顔絵!中世のフランスでは、漏 斗に「知識の伝達」という意味があり、 反対に、漏斗を逆さに被る人間は「狂 人」として扱われいた。当時ナチュラ ルワインが黎明期の頃、ワイン業界 の異端児だったクリスチャンは反逆の 意味を込めて漏斗を逆さに被る自画 像をエチケットに描いた!SO2は瓶詰 め時に20mg/L添加。軽くフィルターあ り。
容量 | 750ml |
タイプ | 赤 |
度数 | 12.5% |
地域 |
フランス / ロワール |
生産者 |
ドメーヌ・ル・ブリゾー |
ブドウ品種 |
ピノ・ドニス |
その他 | SO2は瓶詰め時に20 mg/L添加。軽くフィルターあり。 |
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