トビー・ベインブリッジ / オーロラ [2022] Toby Bainbridge/ Aurora

ジュリー＆トビー ベインブリッジ夫妻は、フランスの美しいロワール渓谷に位置するアンジューで4ヘクタールの畑を所有し、ビオディナミにて栽培をしています。
トビーはイギリス出身、ジュリーはアメリカのアーカンソー州の出身で、2人はオクラホマ州にあったジュリーの実家の農場で出会い、その後2人の幼い子供と共にアンジューに移住しました。ロワールのナチュラル ワイン生産者の中でも重鎮である Rene Mosse の指導を受けながら数年修行した後、2012年に独立し、その後自分たちの名を冠したドメーヌで本格的なワイン造りを開始。"フレッシュで明るく、毎日飲んでも飲み疲れない、自然な飲み口のワイン "を目指し日夜、切磋琢磨しています。

鉄分を多く含み、石英も多く点在する赤い色の土壌から生み出される平均樹齢40年のシュナンブランから。3年前から、浸食に対抗し春に地面を管理しやすくするために、冬の間羊を放牧させ、ブドウの樹の間を駆け抜けさせている。

土壌が非常に痩せているため100％耕作をしていますが、地温を上げ過ぎない様に早めに耕作を止めるようにしています。手摘みで収穫後、ダイレクトプレスし、コンクリートタンクで1年間熟成させてからノンフィルターで瓶詰め。22年は非常に暑くジューシーに仕上がった年であったため、比較的長い熟成を経てからのリリースとなりました。

澄んだレモンイエローの外観。缶詰のシロップ漬け洋ナシやパイナップル、黄色い花などの甘さと華やかさのある香りが膨らみます。
味わいは硬さのある若いマンゴー、フレッシュなパイナップル等の南国系果実の味わいが前面に出ている目の詰まった味わい。余韻にはボリュームのある味わいを引き締めるように若干のビターさも感じられ、ほど良いアクセントになっています。

凝縮はしていますが、過熟した甘さは無く、しっかりとドライに仕上がったワインになっています。しっかりしつつも爽快感のあるワインとして、夏にぴったりな味わいの白ワインに仕上がっています。